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2018.06.30
コラム

2018年度 第2回強化合宿レポート 水田光夏選手

日本財団パラリンピックサポートセンターの広報インターン活動でパラ射撃の取材をさせていただいております、学習院大学の遠藤加寿です。

今回は若手の女子選手、水田()()選手にスポットを当ててご紹介したいと思います。静岡県藤枝市、スポーツパル高根の郷で行われた2泊3日の強化合宿にお邪魔しました。水田選手の種目は「10mエアライフル伏射SH2」。10ⅿ先の的をエアライフルで狙います。車椅子の選手はテーブルにひじをついた状態(=伏射)で撃ちます。そして「SH2」とは、筋力が低下した腕の代わりになる規定のスタンドを使って銃を支え、射撃するクラスの事です。

水田選手が射撃を始めたのは2年前の8月頃。高校2年生の時にパラリンピアンの講演会で聞いた田口亜希選手のお話がきっかけだったそうです。中学2年生の時から車椅子生活をしている水田選手。ちょうどサバイバルゲームがブームだったこともあり、「心のどこかでライフルに興味があったのかもしれない。」とも語ります。射撃の大変なところは集中して的を見るため、目が疲れることだそうです。メンタル面のゆれが結果に直結する射撃競技は、精神を落ち着かせ、どれだけ体をこわばらせずに脱力した状態で撃てるかが難しいところだと話してくれました。けれどもその分、最高点「10.9」が出ると「よしっ!よしよし。」と嬉しく、そこが射撃の魅力でもあるそうです。

9月には10日間ほど、フランス中部「シャトールー」で開催されるワールドカップ遠征があります。海外遠征は初めての水田選手、「普段なかなか見られない色々なスタイルを見て、自分も採り入れていきたい。」と語ってくれました。

強化指定選手になったのは今年の4月から。大きな目標としては東京パラリンピックそして、その4年後のパリを目指して練習しているそうです。

現在大学3年生でもある水田選手。心理学と情報系を専攻してお り、Excelが大好きという意外な一面もあります。趣味はジャニーズやK-POPアイドルのDVDを見ることという女子大生らしい部分も教えてくれました。

普段は土日のどちらか1日を射撃の練習に当てているそうで、これからは東京パラリンピックという目標に向け、家でも据銃練習をしたいとのお話でした。将来はお仕事をしながら競技も続けていきたいのとのことです。射撃は選手の年齢が幅広いのも魅力の一つです。私たちと同年代の水田選手、これからの活躍がますます楽しみです。


(2018年6月30日、第2回強化合宿)







(この強化合宿は、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)競技力向上事業助成金により実施されました。)

この記事を書いた人

遠藤 加寿
学生広報インターン 学習院大学新聞社

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