パラリンピックサポートセンター・学生広報インターン事業のインターン生による取材記事です。
9月22日、西が丘にあるナショナルトレーニングセンターイースト(以降NTCイースト)にパラ射撃合宿の取材に行ってきました♂️
NTCイーストは、9月にオープンしたばかりの施設で、中の通路は車椅子の方がすれ違えるように必ず車椅子2台分以上のスペースがあり、エレベーターも広くて乗りやすいです♿
今回は地下一階にある射撃場にいき、現場の雰囲気を肌で感じる機会をいただくことが出来ました。選手が射撃をしている瞬間を見ていたのですが、射撃の際に発生する音に驚き何度も体がびくついてしまいました。それなのに周りの選手はその音に全く動じておらず、彼らの集中力の高さや、本番前の緊張感に驚かされました。
その中で、選手の方2人にインタビューを行うことが出来ました。初めにインタビューを行った方は、木下裕季子選手です。
木下選手は、過去に北京、アテネパラリンピックに出場したことのある選手です。
「1964年の東京オリンピック・パラリンピック大会の年代に生まれ、2020年の東京パラリンピック大会を目指している」と嬉しそうに語ってくれました。
木下選手が射撃を行っているクラスでは、サポーターをつけ、競技中に弾の装填を行ってもらうことが出来ます。しかし、現在の日本の銃刀法上、指導者の資格がないとほかの人に銃を触らせることが出来ないという問題が発生します。そのため、自ら弾を装填しなければならず、時間がかかってしまう木下選手は「そこが難しいところかな」と言っていました。
しかし、そんな状況にも屈することなく、「次の大会ではひとつでも上の順位を目指す、MQS(射撃の代表になる上で超えなくてはならない基準点)は必ず超えてみせる」と、笑顔で話してくれた木下選手はとても輝いて見えました✨
【WSPS世界選手権 オーストラリア、シドニー 2019年10月9日~10月19日】
木下裕季子選手の出場種目
R4 エアライフル立射60発混合SH2クラス 10月13日:本選、決勝
競技成績
https://results.sius.com/Events.aspx?Championship=Sydney2019WSPSChampionships20191010SydneyAUS
(この強化合宿は、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)競技力向上事業助成金により実施されました。)