日本財団パラリンピックサポートセンターの広報インターン活動でパラ射撃の取材をさせていただいております、学習院大学の野口英嗣です。
私は今回、11月10日(土)11日(日)に開催された第31回全日本障害者ライフル射撃競技選手権大会に出場した高橋裕衣選手にインタビューしました。 高橋選手はまだ射撃を初めて間もないそうです。なので「最近射撃を始めた選手ならではの目線」を本記事でご紹介したいと思います。高橋選手が射撃を始めたのは2018年の7月頃。同じ会社の友人が射撃をやっており、実際にやってみたら面白かったこと、特に当たった時が面白かったことがきっかけだそうです。
始める前と後で何かギャップがなかったか聞くと「初めは単純に面白そうと思って始めました。しかし実際は技術だけでなく、自己を制する集中力やメンタルの強さが求められる競技と知り、射撃の難しさを感じました」と答えてくれました。
大会に出場するのも今回が初めてだそうで、まだ10回も練習していない程度での出場となりました。そんな短期間の練習の中でも自身の強みを見つけた高橋選手。人からはよく引き金を引くタイミングが上手いと褒められるそうです。反対に、プレッシャーにはとても弱く、あがり症なため、すぐに動揺してしまうことが弱みだとか。これを克服するにはとにかく経験していくしかない、と強く語ってくれました。
また憧れの選手について聞くと、この試合に出ていた瀬賀亜希子選手がとてもかっこいいと思ったそうで、「姿勢や雰囲気、バンバン当てている姿を見て、自分もあんな風になりたいと思いました」と教えてくれました。
最後に今後の目標について伺いました。高橋選手はこれからの活動について「目標は高いですが、ビームで日本一を目指したいです。この大会でもっともっと練習したいと思いました」と語ります。
今はまだ射撃を始めたばかりで、自分の問題点すらわかっていない状態だと言う高橋選手。これからどんどん練習して見つけたい、今はとにかく練習する場所も時間も欲しい、と語り、射撃に対する底知れぬ熱い思いを感じました。これからの高橋選手の成長に期待大です!!!
(この大会では、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)競技力向上事業助成金(国内大会視察)が活用されました。)